ウイルス性胃腸炎と胃腸炎の違いとは?症状や対策法は違うの?

ウイルス性胃腸炎

秋冬になると流行しはじめる感染症の1つに、ウイルス性胃腸炎と言われるものがありますよね。この病気は、一般的な胃腸炎とはどのような違いがあるのか、気になるところではないでしょうか?

そこで、ウイルス性胃腸炎と胃腸炎の違いがどのようなところにあるのか、症状や対策法は違ってくるのかなど、気になるポイントを調べてみました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ウイルス性胃腸炎と胃腸炎の違い

まず、胃腸炎というのがどのような病気なのかと言うと、これは主に微生物やその毒素によって生じる病気です。毒素型と感染症型に分けられ、この原因となる微生物には細菌とウイルス、原虫などが挙げられます。

このうち、ウイルスが原因になって起こるのがウイルス性胃腸炎です。例えばロタウイルスやノロウイルスなどが有名ですね。

それから、細菌が原因となって起こるのが細菌性胃腸炎というものです。有名なのはO-157やカンピロバクター腸炎というものです。

このように、ウイルス性以外の胃腸炎は基本的に細菌が原因となるもので、その点に大きな違いがあると考えると良いでしょう。ウイルスと最近は一見、似たようなものに思われがちですが、実は全く異なるものなのです。

ウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎の大きな違い

では、ウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎ではどういった特徴や症状の違いがあるのでしょうか?

まず大きな違いとして挙げられるのが、流行する時期です。ウイルス性胃腸炎は、ロタウイルスやノロウイルスからも分かるように、主に冬場に大流行します。これに対して、細菌性の胃腸炎は夏場に流行する傾向が強いと言えます。

これは特徴として大きなポイントではありますが、冬だから細菌性胃腸炎の心配はゼロかと言えば、そういうわけではありません。

流行する傾向のある季節はあっても、必ずしもその季節にしか発症しないと決まっているわけではないので、どちらの胃腸炎も年間を通して注意が必要です。

症状に関しては、どのようなウイルス、細菌に感染したのかにより、それぞれ異なります。ですが多くの場合、どちらも共通して、発熱や腹痛、下痢、嘔吐などが発生します。

ロタウイルスなら白っぽい便が出たり、カンピロバクター腸炎なら血の混じった水のような便が出たりと、症状は様々です。

それから、対策法に関しても、ウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎では大きな違いがあります。

治療の際には、細菌性の胃腸炎の場合は、抗生物質を処方すれば重症化を防ぐことが可能です。ですが、ウイルス性のものには特効薬がありませんので、症状が重篤化しやすいということが言えます。

さらにもう1つ、発症する人の傾向にも違いがあり、細菌性の胃腸炎は子供に起こりやすいものですが、大人には発症しにくい傾向があります。これに対してウイルス性胃腸炎は老若男女関係なく発症してしまうというのが大きな特徴です。

ウイルス性胃腸炎になった時の家庭でのケアは?

細菌性胃腸炎に比べると特効薬がないため重症化しやすいウイルス性胃腸炎。かかってしまった場合には、家庭でのケアをきちんと行うことも大切です。

まず、家庭でできるケアとしては、しっかりと水分補給を行うことです。どうしても嘔吐や下痢による脱水症状を起こしやすいので、こまめに、少しずつ水分を補給して、体の潤いを保ってください。一気に飲むと吐いてしまう恐れがあるので注意しましょう。

それから、ウイルス性胃腸炎になった時には、食事が食べられる場合でも、できるだけ消化が良く胃腸に負担のかからないものにしておきます。うどんやお粥などが安心ですね。また、感染力が非常に強いため、家族でもできるだけ距離を置いた方が良いでしょう。

あとは横になり、しっかり安静にしておくことも大切です。胃腸炎の症状はウイルス性か細菌性か、あるいは何のウイルスや細菌が原因のものなのかにより違いがあります。ですが基本的には家庭でのケアは同じなので、水分補給と安静を中心にケアしていきましょう。

まとめ

胃腸炎にはウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎があり、それぞれに大きな違いがあるのですね。ですが、これらは基本的には症状や対策に似通った部分が多く、家庭で、自分でできるケアには共通しているものが大半です。病院で適切な治療を受けたら、あとは安静にして治癒するのを待ちましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする