感染症の中でも特に多くの人が経験する、毎年大流行することが多いインフルエンザ。この症状は、風邪とは全く違ったものになります。
では、インフルエンザにかかった場合、その症状はいつまで続き、またいつまで、周囲に感染させてしまう危険性があるのでしょうか?そこで、この感染症の気になるポイントを調べてみました。
インフルエンザ☆主な症状
まず、インフルエンザにかかってしまった場合、どのような症状が現れるのか気になるところですよね。風邪と見分けがつくのかどうかも分からない、という方もいらっしゃるでしょう。
ですが、実際にインフルエンザにかかってみると、風邪とは全く違う症状もありますので、意外と分かりやすいものです。
大きな特徴として挙げられるのが、激しい悪寒と、節々の痛みです。体の節々が強く痛み、寒気が止まらず、さらに一気に熱が上がり、高熱になるという症状を感じる方が多いですね。
ただし、中にはごく軽度のインフルエンザで、こういった症状を感じにくい人もいます。周囲にインフルエンザを発症した人がいて、その後熱が出た、といった場合には、軽度の風邪のような症状であっても、病院で診察を受けましょう。
そうして早期に発見することで、自分も適切な治療を受けられるだけでなく、周囲に感染を広めてしまうリスクを回避できますね。
インフルエンザの症状はいつまで続く?
辛いインフルエンザの症状がいつまで続くのか、というのは気になるところです。
まずインフルエンザのウイルスは、体内で爆発的に増える特徴があります。1個のウイルスが、24時間後に100万個になると言われており、数千万個になった時点で症状が出てきます。そのため、潜伏期間があり、症状が出始めるのは感染後、1日経過してからとなります。
それから、体内で増加し続け、感染から2~3日の間に数が最大になります。その後は体に免疫抗体ができはじめ、一気にウイルスが減少していきます。
つまり、症状を発症するのが1日後ですから、その後ウイルスの数が最大になる2日目、3日目あたりに激しい症状が出やすいということになりますね。
いつまで続くのかと不安になるかもしれませんが、多くの場合、この辛い症状は1日~2日もあれば治まります。ただ、熱に関しては感染後5~6日継続する場合が多く、長引くケースが大半です。これはウイルスを退治するための物質が過剰に作られて、症状を持続させてしまうからだと言われています。
また、もし異常に辛い症状があったり、長引くという時には診察を受けて、相談してみましょう。インフルエンザは気管支炎、肺炎、心不全、脳症などを引き起こすリスクも高いことで知られています。そういった命に関わる症状になっていないかどうか、きちんと確認すれば安心できますね。
インフルエンザの症状☆いつまで感染する?
インフルエンザの症状の中でも、特に熱は長引くものですが、一体このウイルスは、いつまで感染するものなのか気になりますね。
まず学校や保育園などの出席停止期間を見てみると、発症から5日間は出席停止、解熱後2日間は出席停止ということになっています。
実はインフルエンザは症状が治まっても、解熱後2日間はウイルスが潜伏している可能性が高いのです。そのため、症状が治まっても、しばらくは家庭で安静にしておくことが、周囲への感染の広まりを抑えることになります。
これは、薬が発達したために発熱などの症状が速やかに改善されるようになったためです。子供が感染力を保持しているのに、熱が下がってしまうというケースがあるのです。
そのため、インフルエンザの症状を薬で緩和した場合は特に、解熱後2日間は出かけない、ということを大切にしなければなりません。
熱が下がってしばらくして、どうしても出かけなければならない用事がある時には、マスクを着用するなど周囲への配慮も徹底しましょう。
まとめ
インフルエンザの症状はいつまでも長く継続するものではありません。ですがかかってしまうと辛い症状が一気に襲ってくるので、できるだけ早く病院で治療を受けることが大切です。
時として命に関わるインフルエンザ。これを侮ってはいけません。気になる症状があればすぐに、きちんと治療を受けましょう。