大きな病気を予防するために大切な役割を果たしている予防接種ですが、時に副反応が現れてしまうということがあります。
例えばインフルエンザの予防接種は、毎年受けているという方もいますが、中には接種後に注意すべき症状もありますね。
では、具体的にはインフルエンザ予防のための注射を打った後、どういった症状が起こるリスクがあるのでしょうか?気になる点を調べてみました。
予防接種☆インフルエンザ接種後の軽度の症状
インフルエンザの予防接種は比較的、安全性に優れたものであると言えます。副反応が一切起こらないというわけではありませんが、多くの方が実際に受けても、重篤な症状に陥ることはありません。
例えば現れる軽度の症状としては、接種部位に赤みが発生したり、腫れてしまったり、しばらく痛みが続く、といったものですね。こういった症状は、そこまで心配するものではありません。しばらく様子を見れば、自然に改善されていくものが大半です。
あまりにも真っ赤になって腫れが大きくなっているという時には、再度診察を受け、医師に相談しておきましょう。
それから、インフルエンザの予防接種によって起こる軽度の症状で、体に現れるものとしては、頭痛や寒気、倦怠感などがあります。さらに、中には発熱しいてしまうということもあります。
これらの症状も、不安であれば医師の診察を受けると良いですが、基本的には治療を必要とせず2~3日で治癒するような軽度のものです。慌てず、冷静に対処してください。
予防接種☆インフルエンザワクチンの強い症状
インフルエンザの予防接種後に、比較的強い症状が起こる可能性があるものとしては、アレルギーが挙げられます。
これは稀ですが、赤みや腫れ、痛みなどの反応だけでなく、発疹やかゆみ、蕁麻疹などが発生することもあります。
インフルエンザの予防接種に使用されるワクチンには、鶏の卵を用いています。そのため、特に卵アレルギーなどをお持ちの方が受けた場合、アレルギー反応を発症する可能性が高いと言えるのです。
ただし、ワクチンは製造する行程でウイルスだけを生成して、極力卵の成分が入らないように配慮されています。
そのため、卵アレルギーがあるからと言って絶対にアレルギーが起こるとは限りません。不安な場合は、医師とよく相談してください。
重篤なアレルギー症状であるアナフィラキシーショックが起こるという可能性はゼロではありません。
こういった症状は、予防接種の接種後、約30分以内に起こることが大半なので、接種後30分は病院内でよく様子を観察し、何かあったらすぐに医師に対応してもらえるように整えておくことが大切ですね。
予防接種☆インフルエンザワクチンのその他の症状
インフルエンザの予防接種を受けた後には、アレルギー以外にも重篤な症状が起こる可能性があります。
例えば急性散在性脳脊髄炎という、脳と脊髄に炎症が起こって、呼吸ができなくなってくるような症状ですね。
また、末梢神経の病気で、手足に麻痺が起こるギラン・バレー症候群、それから肝機能障害やけいれん、ぜんそく発作などがあります。
これらは非常に稀で、また、インフルエンザの予防接種との因果関係が分かっていないものも多いのです。
もしかしたら、予防接種とは無関係に、たまたま発生してしまったものであるという可能性もあります。
そのため、これらの重篤な症状に関してはむやみに心配せず、予防接種によって得られるメリットの方を重視した方が良いでしょう。
インフルエンザという病気自体、時には髄膜炎などの重篤な、命に関わる合併症を引き起こす怖い病気です。これを防ぐことができるというメリットは計り知れません。
インフルエンザの予防接種を受ける際には、体調を整えて不安要素をできるだけ取り除きながら、万全の体制で摂取するようにしましょう。
まとめ
予防接種というと、あれこれ副反応についての情報があり、怖いと感じてしまいますよね。ですが、インフルエンザの予防接種に関しては、こういった副反応が起こるリスクは非常に低い不活化ワクチンです。
もし副反応があったとしても、その多くは症状の軽いもので、自然に治まっていくので、そこまで不安になる必要はないと言えるでしょう。