風邪をひき、症状がひどいと食欲が低下することがありますよね。
例えば子供の場合には、全くご飯を食べないと嘆く親御さんもいらっしゃいます。
確かに、食べてくれれば体力が回復して早く治るのに、全く食べないと不安にもなりますよね。
では、子供が風邪でご飯を食べないという時には、どのような対処をすれば良いのでしょうか?
風邪でご飯を食べない理由
風邪をひくと、大人でもご飯を食べれなくなることがありますよね。
大人の場合はそれでも、「なんとか食べないと」という気持ちが働くので食事できないこともない、という状態になります。
ですが子供は正直ですから、食欲が無くなればご飯を食べなくなるのです。
その理由として、まず身体が風邪で弱っているため、消化にエネルギーを使うのが困難と判断し、食欲という本能を低下させていることが考えられます。
子供は本能も敏感なので、そんな身体のSOSを感じ取り、あえて食べないのかもしれません。
それからもう1つ、風邪をひくとご飯の味がしなくなることがあります。
これは、風邪のウイルスにより嗅覚をつかさどる神経がダメージを受けたり、鼻づまりなどによって味が感じられにくくなるからです。
味がしなければ、当然、美味しいと感じることもできなくなります。
美味しくないご飯は食べなくない、というのも理解できますよね。
つまり、風邪をひいた時にご飯を食べないのは、単にワガママを言っているのではなく、実は身体の声に耳を傾けた結果なのかもしれないのです。
風邪でご飯を食べない時は?
風邪でご飯を食べないと、元気になれないのではないかと不安になる方もいます。
ですが、この食欲の低下はごく一時的なもので、風邪が回復すれば食欲も体重も一気に戻ります。
そのため、1日くらい食べないからと言って、水分さえ摂取できていれば心配する必要もありません。
ただし、水分はとても重要です。
これが不足すると、脱水症状などが起こる原因になり、特に高熱がある時などには大変危険です。
食欲が無くても、水分だけはきちんと摂取できるように気を付けてあげましょう。
それから、風邪でご飯を食べたくないと言っているのに、無理に食べさせる必要はありません。
強引に食べさせるようなことをすると、ストレスになります。
無理に食べさせることで、胃に負担をかけてしまい、かえって治りが悪くなるということもあるのです。
場合によっては、食べても戻してしまうこともあるので、注意が必要です。
また、風邪の時に食べ過ぎると免疫力が低下してしまう、ということも言われています。
こじらせてしまわないためにも、食べないのであれば、無理せず水分だけを意識的に与えるという方法に切り替えましょう。
風邪の時に有効なご飯
風邪をひいて食べない時には、ご飯を見直してみるのも1つの方法です。
普段通りのご飯だと食べにくい場合もありますので、消化が良く、食べやすいものに変えてあげましょう。
うどんなら、つるっと喉ごしが良いので、喉に痛みがある場合でも食べやすいですね。
消化も良いので、身体にも負担がかかりにくいでしょう。
また、おじややお粥、すりおろしたリンゴ、バナナといったものでもかまいません。
薬を飲む時に空腹だと胃に負担がかかる恐れがあるので、こういった消化の良いものを簡単に食べさせてから、薬を服用させると安心です。
栄養が必要だからと言って、無理に野菜やお肉などを加えて調理すると、かえって負担がかかる恐れもあります。
栄養豊富な食材の中には、胃腸に負担をかけるものもある、ということを忘れないでください。
まとめ
風邪でご飯を食べないのは、本当に一時的なものである場合が大半です。
ですが、あまりにも食事が一切摂れず、体力の低下が著しい時には、すぐに病院を受診して対処しましょう。
水分さえも受け付けないという時は、特に注意が必要です。
大切なのは食べるか食べないかではなく、本人の様子が元気があるか、あまりにもグッタリしているか、といったところです。
しっかり様子を観察しながら看病しましょう。