りんごという果物は、赤ちゃんに対しても比較的、早い段階で与えるものとして認識されていますよね。例えばまだ離乳食が始まっていない赤ちゃんにも、母乳やミルクとは違う味で慣れさせるという意味で果汁を与えることがあります。この際にも、りんごが多く用いられますね。
では、この果物にはアレルギーの心配は一切ないのでしょうか?そこで、こちらの果物が持つアレルギーの可能性について調べてみました。
りんごのアレルギー☆可能性はゼロじゃない!
りんごはまだかなり月齢が低い赤ちゃんから摂取することのある果物の一種ですので、アレルギーに関しても心配のないものなのだと認識されてしまいがちです。ですが、実はこれはアレルギーの可能性がゼロではないのです。
実際にりんごアレルギーというものが存在し、りんごを生で食べたり、生のものをすりおろして絞ったジュースを飲んだ場合などに生じる可能性が高くなります。ただし、ジャムなど加熱した状態では、アレルギーは発症しにくくなると言われています。
そのため、どうしてもアレルギーが気になる赤ちゃんが初めてりんごにチャレンジする際には、できるだけ離乳食が始まるくらいの時期、半年程度まで待ってから、加熱したものから始めていくと良いでしょう。
離乳食の進め方は焦りは禁物です。生の果汁を離乳食前に飲ませなければならないという決まりはありませんので、身体の準備が十分に整ってから、慎重に与えてあげましょう。
りんごのアレルギー☆こんな症状が起こる!
では、赤ちゃんに起こるりんごのアレルギーは、どのような症状を発するのでしょうか?これに関しては、症状の現れ方は人それぞれです。
よくある症状として挙げられるのが、口腔アレルギー症状というものです。これは唇や舌、喉などに痒みを生じるもので、子供だと味に違和感を感じたり、口が痛いと訴えたりします。
まだ赤ちゃんの場合には意思を伝えることができませんから、摂取して不機嫌になったり、口元を気にするようならアレルギーを疑った方が良いかもしれません。
このように口という部分に症状を発しやすいのは、りんごをはじめとする果物のタンパク質は消化液で分解されるため、口の中の症状で留まることが多いためです。つまり、危険な全身症状までは発展しにくい、というのが安心できるポイントですね。
ただし、これに関しても症状の現れ方は様々で、中には蕁麻疹や下痢、吐き気、重篤になるとアラフィラキシーを起こすリスクも出てきます。
つまり絶対に安全とは言い切れませんので、赤ちゃんに与える際には、特に様子をよく観察してあげてください。
りんごのアレルギー☆間違いやすい症状
りんごのアレルギーは起こらないとは言い切れませんが、これは比較的、アレルギーを発症しにくい食品であることは確かです。時に「アレルギーかも!」というような症状が赤ちゃんに発症し、慌ててしまう親御さんもいます。
ですが、中にはよく似ている症状ではあるものの、アレルギーではないケースもありますので、過剰に心配しすぎない方が良いかもしれません。
特に多いのは、リンゴの成分による皮膚のかぶれです。果物にはよくあることなのですが、果汁が口の周りに付着したり、手に付着することで赤くかぶれてしまうことがあります。
これは単なる皮膚症状で、アレルギーとは違います。症状も短時間で落ち着きますので、それほど心配する必要はないでしょう。
例えば桃をかじった時に、大人でも口の周りが赤くなることがありますよね。赤ちゃんのデリケートな皮膚には、りんごでもそういったかぶれが起こる可能性がある、ということです。
それでもどうしても不安でしたら、アレルギーに詳しい医療機関を受診し、検査を受けておきましょう。こうしてきちんと原因を確かめておけば、心から安心することができますね。
まとめ
りんごにアレルギーがある、なんていうのはとても意外な話だと感じている方も多いでしょう。昔から、赤ちゃんにはこれを絞った果汁で離乳食の準備を進めていく、というのが当たり前だったのです。
ですが、最近は食生活の変化などにより、子供たちの体も変化してきています。信じられないもので、実際にアレルギーを発症するケースもありますので、その点には慎重になりたいですね。