冬野菜の代表格として、多くの人に親しまれるのが大根です。ですが、そんな大根、多くの方が葉を捨ててしまっているのですね。
では、この大根の葉には、一体どのような栄養が含まれているのでしょうか?実は大根そのものよりも栄養価が高いと言われる葉を活かすには、どんなレシピが良いのでしょうか?
大根の葉に含まれる栄養とは?
まず、大根の葉は、緑黄色野菜の1つであることを忘れてはなりません。よく食される根の部分には栄養はそれほど多くなく、ほとんどの栄養は葉に集中していると言われています。
そんな大根の葉に含まれる栄養素として、代表的なのがビタミンCです。これは美容に役立つビタミンとしてよく知られており、大根の葉を意識的に摂取することで、肌をキレイに保てる可能性大、となりますね。
それから、もう1つ有名なのが、鉄分ですね。大根の葉には、たっぷりの鉄分が含まれ、貧血対策にも一役買ってくれます。さらに、この鉄分はビタミンCが吸収をサポートすることで知られています。
両方同時に摂取できる大根の葉は、効率よく貧血対策ができる食材であるというわけです。
それから、意外なことに大根の葉には、カルシウムもたっぷり含まれています。野菜にカルシウムというのはイメージしにくい方もいるかもしれませんが、他の野菜と比較しても、この大根の葉に含まれるカルシウム量というのはトップクラスなのです。
このように、大根の葉には老若男女問わず健康維持のために重要なビタミン・ミネラルがたっぷり含まれています。これを捨ててしまっていたなんて考えると、本当にもったいないことをしてしまったと思えてきますね。
大根の葉の栄養を活かすレシピ
どうして栄養豊富な大根の葉が捨てられてしまうのかと言うと、どんなレシピに活かせば良いのか分かりにくいから、という理由が大半でしょう。
では、具体的にはどのようなレシピで活用することができるのでしょうか?大根の葉は使いづらい食材なのでしょうか?
これは違います。大根の葉はクセが少なく、工夫次第で色々なレシピに活用できます。例えば茹でた大根の葉を細かく刻んで鰹節と醤油で和えても良いですし、じゃこと共にごはんに混ぜても美味しくいただけます。
ご飯との相性がとても良いので、手作りのふりかけ、なんてレシピにも活用できますね。
さらに大根の葉は、炒め物や煮物にも大活躍です。炒める際には下茹でした大根の葉を用いて、ベーコンやじゃこなど味のある食材と手早く炒めても良いですね。あとは、チャーハンにする、などのレシピもあります。
薄あげと一緒に煮込めば、刃物野菜の定番である煮びたしにもなります。それから、できるだけ大根の葉が持つ栄養をそのまま摂取したいなら、生のまま塩でよく揉んで重石をし、しばらく置いて漬物にするのも良いでしょう。
大根の葉のレシピ☆注意点
実は様々な料理に大活躍してくれる大根の葉。ですが、多くの人が捨ててしまう原因になっていると考えられるのが、この葉にあるトゲです。よくキュウリの葉を触ると細かなとげを感じますが、大根の葉にも、これと同様のトゲがあります。
これは新鮮なほどよく分かり、触れると痛いほどになります。そのため、食べられる葉ではない、と考えられてしまったのでしょう。
ですが、しばらく置いておけばトゲは痛みを感じない程度になりますし、さらに茹でたり塩もみしたりという調理の過程を経ることで、この大根の葉のトゲも気にならなくなります。
食べた時に痛い、ということはそれほどありませんので、安心して食べてください。
ただ、トゲがきつい大根の葉の場合には、レシピに活用する際、洗う時などに手が痛く感じられます。トゲがきつそうと感じたら手袋をするなど、手肌を守る工夫をしましょう。
まとめ
栄養豊富な大根の葉。これを活かせるレシピも、驚くほどたくさんあることが分かりました。
トゲがあって使いにくいイメージの葉っぱ部分ですが、上手に工夫することで、レシピのレパートリーも増やしていきたいですね。