七夕というと、日本では「ちょっとしたイベントの1つ」という印象がありますよね。
ですが、実はよくよく調べてみれば、このイベントにちなんだ食べ物なんかもあるのです。
では、七夕の食べ物の意味や由来は、どういったものなのでしょうか?
他の行事で食べられる食べ物に意味や由来があるように、七夕のものも何か深い意味合いが込められているのではないかと気になりますね。 それから、お菓子ではどのようなものをいただく風習があるのでしょうか?
より七夕を盛り上げるための、そんな気になる食べ物の情報を紹介していきます。
七夕の食べ物の意味とは?
七夕というと、ひな祭りのちらし寿司や端午の節句の柏餅のように、行事食と言われるものが無い印象がありますね。
ですが、実は七夕にも、しっかりと意味のある食べ物があります。
そんな七夕の食べ物で意味を含んでいるものと言えば、そうめんです。
確かに暑くてそうめんが美味しい季節ですし、天の川を連想させることもできますね。
そんなそうめん、意味しているのは天の川をイメージさせているということだけではありません。
このそうめんは、平安時代、宮中行事で欠かせない食材の1つとなっていました。
そして、「七夕にそうめんを食べれば病気にかからない」という言い伝えがあったのです。
つまり、無病息災を祈って食べる行事食のようなものだったわけですね。
実は七夕は笹の節句とも呼ばれており、そうめんを食べる風習があります。
あまり浸透してはいませんが、それでもなんとなく、七夕にそうめんを食べる人は多いですね。
取り入れやすい風習なので、気軽に取り入れて、天の川を連想したキレイなそうめんを献立に加えてみましょう。
七夕の食べ物☆由来は?
七夕の行事食とも言えるそうめんは、他の行事食に比べると、あまり全国的には知られていません。
主に東北地方で行われている風習、という印象ですね。
ですが、そんな七夕の食べ物も由来というものがあり、これを知れば納得の行事食であると考えることができます。
まず、そうめんという食べ物ですが、これは元々は索餅と言われる中国から伝わった食べ物でした。
日本ではむぎなわと呼ばれ、親しまれてきました。
ですが当時は今のようにツルツルとした麺ではなく、小麦粉と米粉を練り上げ、縄状の形にしたお菓子だったのです。
そうして、平安時代には、このお菓子がお供え物として用いられてきました。
そうめんをお供えするというイメージは湧きませんが、お菓子なら、お供え物になるというのも納得できますね。
それから、七夕の日には索餅を食べることで無病息災で過ごせるという言い伝えができてきました。
その結果、徐々に索餅が形を変え、そうめんになっていったというわけです。
そうめんというと、今の時代のイメージでは、「夏の暑くて食欲がない日でも食べやすいお料理」「茹でてつゆを付けるだけの簡単料理」という印象があるかもしれません。
ですが、今なお日本全国で親しまれ、お中元などにも用いられているというところから、このように大切な食材として扱われてきた名残があるのではないかと考えることもできますね。
七夕の食べ物☆お菓子なら?
ひな祭りにはひなあられが、端午の節句には柏餅が食べられるように、行事ごとにいただくお菓子というのは、外せないものですよね! では、七夕の食べ物でお菓子なら、どんなものが良いのでしょうか?
これはそうめんのルーツとなった策餅にちなんで、今でも索餅として販売されているお菓子を食べることができます。
お菓子として販売されているものは、そうめんのように茹でるのではなく、カラッと揚げて作られています。
印象としてはツイストドーナツのようなものですね。
由来にちなみ、これをいただくと気分も盛り上がるでしょう。
ですが、もちろん索餅でなければならないというわけではありません。
七夕には、この行事を象徴するような星型などのお菓子も多数販売されはじめますので、そういったものを利用してみても良いでしょう。 ゼリーなんかも、涼しげで良いですね。
お菓子は子供たちにとって、特に楽しみの1つですから、意味や由来にこだわらずに、子供が喜びそうなものを用意してあげましょう。
まとめ
七夕の食べ物に意味や由来があるというのは、初めて知ったという方も少なくないでしょう。
しかも、その内容がそうめんというのは意外性がありますね。
暑さも厳しい七夕の夜には、そうめんを家族でいただきながら、1年の無病息災を祈りましょう!