水疱瘡と聞くと子供がよくかかる感染症のイメージがありますよね?
だから大人は水疱瘡になる心配はないと思っている人もいると思います。
しかし!水疱瘡というのは子供だけではなく大人もかかってしまう感染症です。
さらに子供の水疱瘡よりも重症化しやすいとも言われている恐ろしいものなのです。
今回は大人の水疱瘡とはどのような症状なのか?
そして治療方法とはどのようなものなのかをご紹介していきたいと思います。
一体どのような感染症なのかをぜひ知っておいてください!
そもそも水疱瘡とは何なのか?
では水疱瘡というのはそもそもどういう病気なのでしょうか?
主に2歳〜10歳くらいの子供が感染しやすいウイルス性の病気です。
水疱瘡のウイルスに感染してしまうと発熱や痒みが出てきて発疹も出ます。
このウイルスはとにかく感染力がとても高く、発症した場合は学校も出席停止になってしまうほどです。
潜伏期間はおよそ2週間程度とされており、半日経つと発疹が出てきます。
膿を含んだ水疱が出てくると痒みがピークに達するのが特徴です。
3日程経過すれば水疱がかさぶたになっていき痒みも収まります。
そして数週間経てば綺麗になくなっていきます。
子供の頃に発症していれば免疫がつくので大人になっての発症は稀です。
ただ抵抗力が落ちてしまっていると感染してしまう可能性もあるのです。
また大人の時に水疱瘡にかかると重症化する恐れがあるのです。
なのでそんなに大したことないだろうと思って放っておくと大変なことになるので必ず医療機関に行きましょう。
また予防接種も行われており、基本的に子供の時に予防接種を受けます。
しかし先程にも書いたように感染力はとても高くて集団感染してしまう恐れもあるので、油断はできません。
そんな恐ろしい水疱瘡…。
大人がかかってしまうとどのような症状になってしまうのでしょうか?
次はそれを具体的に紹介していきます。
大人の水疱瘡とはどのような症状なのか?
では大人の水疱瘡とはどのような症状なのかをご紹介していきます。
主な症状としてはだるさや発熱があり、それに伴って痒みも強く出ます。
これも子供の水疱瘡と同じように感染力がとても強く、接触感染だけではなく空気感染でもうつる可能性があるので集団感染しやすいものとなります。
感染しやすい時期は12月〜7月が多いようで、それ以外の時期は比較的少なくなっている傾向にあります。
最初は小さな発疹が見られ、お腹や背中にまでそれが広がっていきます。
さらに日数が経つと口の中やまぶたにまで広がってきてしまうのです。
発疹ができて1日経つと水疱へと変わり黒いかさぶたへ変わります。
全ての発疹がかさぶたになるまでは外出は控えておく必要があります。
そして大人の水疱瘡が子供の水疱瘡よりも重症化しやすい理由というのは、子供と比べて発疹の状態が酷くなってしまったり、高熱がずっと続いて脱水症状に陥りやすいからなのです。
また口の中にまで発疹ができるので、食事ができなかったり、声帯にまで発疹ができてしまうと、呼吸困難を引き起こす可能性もあるのです。
子供がかかってすぐに治るから大人でも大丈夫だろうと過信せずに、とにかくすぐに病院に連絡をして治療をしてもらいましょう。
水疱瘡の治療方法とはどんなもの?
では水疱瘡にかかってしまった時、どのように治療していくのでしょうか?
まずかかるべき診療科については皮膚科へ行きましょう。
病院へ行くといきなり隔離された部屋へ通されます。
これは先程もあったように感染力がとても強いものなので、二次感染を防ぐために仕方ないことです。
そして治療薬としてはアシクロビルや塩酸バラシクロビルが使用されます。
これを服用すると発熱や発疹を抑えてくれるだけではなく、発疹からかさぶたになる時間を短縮することができるので、治りも早くなります。
本来この薬は発疹が出て2日以内に服用しないと効果が期待されていませんが、これを服用するのとしないとでは全然違うので、遅れてしまっても必ず病院へ行って薬をもらいましょう。
またかゆみを抑えるために肌にぬるカチリという軟膏も処方されます。
水ぶくれになるのを防いでくれるものなので、しっかりと塗っていきましょう。
とにかくこれらの薬を服用しながら1週間は安静にしておきましょう。
その間に発熱や筋肉痛のような痛み、痒みなども伴ってくると思いますが、とにかく耐えていきましょう。
痒みに我慢できずに掻いてしまったりすると治った後に跡が残ってしまったりする恐れもあるので掻きむしったりしないようにしましょう。
まとめ
このように大人の水疱瘡とは重症化しやすいですが、しっかりと病院へ行けば必ず治る病気です。
ただの水疱瘡だからと言って放っておいたりせずに、発疹に気が付いたらとにかく早く病院へ行きましょう。
また二次感染を防ぐために必要以上の外出はしないようにしましょう。