お彼岸は「春分の日」と「秋分の日」の前後の期間にあたりますが、いつからいつまでがお彼岸にあたるのかは毎年変わります。
お彼岸の時期は丁度穏やかな季節でもあり、春分の日や秋分の日は祝日となっていて、土日と続くと連休になることもあり、この期間にお宮参りや結婚式といったお祝い事を行おうと計画したのに、親や年配の親戚から反対されてしまったという方が結構いるようです。
どうしてお彼岸に祝い事を避けるのでしょうか?
お彼岸にしてはいけないことの決まりはあるのでしょうか?
お彼岸=先祖供養を優先して過ごす期間
お彼岸は春と秋の年に2回あります。
春彼岸・・・毎年3月の春分の日をはさんで前後3日合計7日間
秋彼岸・・・毎年9月の秋分の日をはさんで前後3日合計7日間
なぜこの期間にお寺やお墓参りを行うのでしょうか。
あの世とこの世が近づく日
「春分の日」と「秋分の日」は、太陽が真東から上り、真西に沈みます。このため昼と夜の長さが同じになります。
仏教的には「あの世」と「この世」が近づく日として、ご先祖様への供養を重んじる期間になっています。
お彼岸の時期は、日頃つい怠ってしまう仏様やご先祖様への供養を優先して過ごす期間といえるでしょう。
お彼岸中の祝い事に対する考え方は地域により異なります
お彼岸の行事は葬儀などの弔事ではないため、結婚式やお宮参りなどのお祝い事をしてはいけないということはありません。
実際、お仕事などの都合でこの時期しか予定が入れられないという人もいると思います。
お彼岸中のお祝いをする、しないについては、それをタブーとしている地域や気にしないところなど、地域によっても異なるようです。
さらに、高齢の方やしきたりを重んじる方、そして大事な家族を亡くされた方にとっては、彼岸供養はとても大切なことですから、この時期にお祝いすることに対して戸惑われるのではないでしょうか。
自分では気にしなくても、相手やその親御さんなどがお彼岸中のお祝いはちょっと・・・と思っているかもしれませんから、この時期の祝い事は避けた方が無難ではないでしょうか。
また、結婚披露宴のように沢山の方をご招待する場合、お彼岸に連休をとって墓参りや実家への帰省をするという人も多いため、招待客に迷惑をかけてしまうことも考えられます。
まとめ
お彼岸にお宮詣りや結婚式などのお祝い事をしてはいけないという決まりがあるわけではないようです。
ただ、お彼岸はお墓参りをしてご先祖様の供養をするのが一般的ですから、気になるのであれば避けて別の日にお祝いするのがよさそうですね。