秋冬になると大流行するインフルエンザは、時として命を奪うこともあるほど、恐ろしい病気の1つです。
特にご高齢者や乳幼児、妊婦さんなどは、かかりやすく、しかも重症化する可能性があるので注意が必要ですね。
そこで、そんなインフルエンザを予防するための徹底対策法と、その有効性について調べてみました。
一般的に行われているインフルエンザの予防対策は、果たして効果はあるのでしょうか?
インフルエンザに空気清浄機は有効!?
風邪やインフルエンザの予防対策の1つとして、空気清浄機を用いる家庭は非常に多いですね。
では、この空気清浄機は、本当にインフルエンザの予防に役立っているのでしょうか?
空気清浄機と言っても様々なタイプがあり、一概にその効果を否定することも肯定することもできません。
空気清浄機の中には、ただ空気中の気になるニオイやホコリを取ってキレイにするということを前提にしているものもあり、こういったものではインフルエンザウイルスに対する効果は期待できません。
ただし、シャープのプラズマクラスターやパナソニックのナノイー、ダイキンの光速ストリーマなどは、ウイルス除去効果があるということを各社発表しています。
実生活に近い空間での実験を行った結果、プラズマクラスターと光速ストリーマに関しては、ほぼ効果なし。
ナノイーは若干の効果ありという結果になったようですね。
つまり、インフルエンザ予防としての空気清浄機は、それだけで予防になると過信しすぎるのは危険であるということです。
そうは言っても、やはり空気中のホコリなどを除去することも、健やかな体を維持するためには大切なことです。
また、中には加湿機能の付いた空気清浄機などもありますね。
加湿することによってインフルエンザのウイルスの生存率を下げることが可能となります。
それに、部屋を加湿すれば喉など粘膜部分の乾燥を防ぐことができ、インフルエンザ予防につながる効果が期待できると言えますね。
空気清浄機は、直接的にインフルエンザ予防になるとは言い切れないものの、加湿機能付きで高性能なものを選べば、役立てることができる可能性はあると言えますね。
インフルエンザの予防法☆大切なのは手洗いうがい!?
風邪やインフルエンザが大流行する時期には、積極的な手洗いとうがいが推奨されますね。
では、どうして手洗いやうがいがインフルエンザ予防に役立つのでしょうか?
インフルエンザのウイルスというのは、基本的に咳やくしゃみによる飛まつ感染で広まります。
ですが実は、それだけではないのです。
例えばインフルエンザの人が咳をする際に手で口をふさぎ、汚染された手でドアノブを触ったとします。
そのドアノブには、インフルエンザウイルスが付着しているわけですから、これに触れた次の人も、手を介して感染してしまうというわけなのです。
そのため、こまめに手洗いをすることは、手に付着したウイルスを除去するために有効であると言われています。
手洗い、手指消毒は、15秒以上の時間で、どちらもインフルエンザウイルスを洗浄する効果が発揮されると言われています。
また、うがいを行うことにより、喉の粘膜に付着したホコリや細菌を外に追い出すことができます。
うがいの有効性については、インフルエンザのような感染力の強いウイルスに関しては、はっきりとした検証が行われていません。
ただし、風邪に関しては水のうがいでも、確かな効果があるという実験結果が出ています。
さらに、お茶などの殺菌力のあるものを用いたうがいを行えば、インフルエンザ予防の効果を高めることができると言われています。
気軽な方法なので、ぜひ実践していきたいですね!
インフルエンザ☆マスクで予防!?
インフルエンザを予防する方法として、定番の1つに、マスクがありますね。
ですがインフルエンザウイルスというのは、かなり小さなウイルスなので、マスクの繊維の隙間をやすやすと通り抜けてしまうことが分かっています。
そのため、インフルエンザを完全に予防する方法であるとは言い切れません。
ただし、マスクを着用することは、また違った意味でのインフルエンザ予防になります。
まず、マスクで鼻と口を覆うことにより、手指が触れる機会を減らすことができますね。
手にウイルスが付着している時に、その手で粘膜部分に触れれば、インフルエンザにかかる可能性がグンと高まります。
マスクはこれを予防してくれるのです。
さらに、マスクを使用すると、粘膜の乾燥を防ぐことができます。
粘膜は乾燥すると免疫機能が落ちてしまいますから、マスクによって乾燥を防ぐことには、インフルエンザ予防の大きな意味があるのです。
まとめ
インフルエンザは、大がかりな空気清浄機による対策よりも、手洗いやうがい、マスクなどを用いた対策の方が効果的な感じがしますね。
昔ながらの予防法ですが、これが1番、効果が期待できり予防対策だからこそ、古くから親しまれているのでしょう。
予防接種を受けても、感染してしまうことがあると言われるインフルエンザウイルス。
これらの対策法を併用して、徹底的に防いでいきましょう!
小さな子どもにも、これらの予防法をしっかり教育していきたいですね。