お歳暮の定番といえば、タラバ蟹ですよね。
また、冬になるとタラバ蟹がスーパーなどでも出回るので、ついプチ贅沢にと購入してしまう方も多いでしょう。
そんなタラバ蟹、解凍方法や保存方法などを間違ってしまうと、美味しくなくなるので注意が必要です。
では、どのような方法で取り扱えば、タラバ蟹を美味しくいただけるのでしょうか?
タラバ蟹☆すぐに食べない場合
冷凍のタラバ蟹を入手したけれど、すぐには食べずに保存しておくという場合には、濡らした新聞紙やキッチンペーパーに包みます。
さらにこれをビニール袋に入れて冷凍庫で保存します。
これは、タラバ蟹の身の乾燥を防ぐためです。
冷凍庫内で身が乾燥してしまうと、ぱさぱさになり、本来のうまみがなくなります。
これは冷凍状態のタラバ蟹の保存方法であり、いったん解凍してしまったものには活用できません。
解凍後のタラバ蟹は、美味しくいただくためにも、安全のためにも、できるだけその日のうちにいただくようにしてください。
それから、保存できる期間ですが、家庭用の冷凍庫なら2~3週間を目安にしましょう。
業務用なら6か月程度保存できますが、開閉も多く温度が上がりがちな家庭用では2~3週間が限度です。
タラバ蟹の上手な解凍方法は?
冷凍のタラバ蟹を手に入れた場合には、解凍の仕方が非常に大切になってきます。
生の状態で冷凍されたタラバ蟹なら、解凍方法は、「食べる分だけ」を取り出して、流水で解凍するというのが理想ですね。
一度に全部を解凍してしまうと、残ったものは鮮度が落ちるので、食べきれなかったら廃棄することになるかもしれません。
流水で8分程度で解凍できますので、少しずつ小分けに解凍すると良いでしょう。
それから、タラバ蟹は解凍後に時間が経過すると、黒くなってしまうことがあります。
解凍は、調理の20~30分前に行うようにしましょう。
また、ボイルされた状態で冷凍されたタラバ蟹は冷蔵庫で自然解凍すると良いですね。
できるだけ低温でゆっくり時間をかけて解凍するのが美味しく食べるためのコツです。
キッチンペーパーなどに包んで乾燥を防ぎながら、冷蔵庫で半日~1日程度かけて解凍しましょう。
解凍の目安は、完全に溶かしてしまうのではなく、8分目程度に溶けた頃が食べごろです。
いずれの場合も、熱湯やレンジを使っての解凍は避けるようにしてください。
タラバ蟹の解凍でありがちな失敗
タラバ蟹は、調理よりも解凍の過程が難しいと感じられる方が多く、失敗もよくあります。
凍ったままで鍋に放り込んでしまい、全然美味しく感じられなくなってしまったという方もいらっしゃるでしょう。
タラバ蟹は、熱湯を使ったりレンジなどで高温の解凍を行うと、風味が大きく損なわれるのです。
また、タラバ蟹を急いで解凍してしまうと、細胞膜を破壊することになります。
すると、ドリップがたくさん出てきて、旨みも同時に出てしまい、味気ない感じになってしまうのです。
このような事態を防ぐために、半日~1日程度の時間をかけて、じっくり解凍することが望ましいとされているのですね。
それから、タラバ蟹を解凍して置いておくと真っ黒に変色してしまった!というのもよくある失敗です。
最近は変色防止剤を使用する蟹も多いので、この失敗は減ってはきていますが、注意したいですね。
黒く変色しても、腐ってるわけではないので、食べることは可能です。
それから、タラバ蟹をよく水切りしないで解凍するというのもありがちな失敗の1つです。
タラバ蟹などの蟹は、乾燥を防ぐために氷をまとった状態で冷凍されています。
そのため、水切りせずに解凍すると、溶けたときに水浸しになることがあるのです。
ざるなどに入れて、深めのバットなどに乗せ、解凍すればうまく水切りができ、美味しく解凍することができますね。
まとめ
とってもデリケートな食べ物、タラバ蟹。
解凍を成功させられるかどうかで、全く美味しさが違ってきます!
じっくり時間をかけて、丁寧に解凍し、タラバ蟹本来の美味しさを存分に味わいましょう!
また、大量にいただいた時にも、上手に冷凍保存して、無駄なく楽しみたいですね!