雛祭りには、女の子がいる家庭では、雛人形を飾って楽しむところが多いでしょう。
ですが、そもそも雛祭りの飾りは、いつ飾るのか、そのタイミングが分からずに悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、そんな雛祭りの雛人形を飾るのに適した時期や、雛祭りが済んだ後、片付けるのに適した時期について紹介していきます。
雛祭り☆いつ飾る?
まず、雛祭りの飾りはいつ飾るのか、という疑問に対する答えですが、これは立春の時期が一般的となっています。
2018年の立春は、節分の翌日、2月4日ですので、この日を飾る目安にしておくと良いでしょう。
中には、「雛祭りは3月3日なのに、なぜ1ケ月近く前から飾っておかなければならないの?」なんて思ってしまう方もいるかもしれません。
ですが、これにはもちろん、意味があります。
雛人形が立春に飾られるのは、雛祭りには「春を待つ」意味があるためです。
春が早く来てほしいという願いを込めて、立春の時期から飾り始めるのですね。
もちろん、雛祭りの飾りは必ず2月4日に飾らなければならないという厳重な決まりがあるわけではありません。
仕事など、何らかの都合で、この日に飾るのが難しい場合もあるでしょう。
その場合には、2月中旬ごろまでを目安に飾るようにすれば良いと言われています。
ただし、遅くとも雛祭りの1週間前までには飾っておくようにしましょう。
また、長く雛祭りの飾りを楽しみたい方の場合は、立春の前から飾り始めることもあります。
年明けに、お正月の飾りを片付けると同時に雛人形を出す方もいるのです。
このように、「雛祭りの飾りはいつから飾れば良いのか」という点に関しては、そこまで厳格なルールがあるわけではないので、だいたい、立春の頃を目安に飾るようにしましょう。
雛祭り☆地域による飾る時期の違いは?
雛祭りは日本にある古くからの風習の1つですので、こういった風習には地域柄が大きく反映されることが少なくありません。
そのため、雛人形をいつ飾るか、という点についても、地域ごとに風習の違いがあります。
1月8日以降、お正月の松が明けた時に飾るという地域もあれば、4月3日を雛祭りとしている地域では、春休みが開始される頃に飾るということもあります。
また、二十四節季の1つである「雨水」と呼ばれる日に飾るところもあるのです。
この「雨水」というのは、農耕の準備が始められる目安の日のことを言います。
少しずつ気候が暖かくなり、雪や氷が解けて雨水になり、降り注ぐ日のことを指した言葉です。
日付としては、毎年、2月18日・19日が雨水の日となっています。
雨水の日に雛人形を飾ると、良縁に恵まれるという言い伝えもありますので、この日を目安にしてみるのも良いでしょう。
基本的に、雛祭りの飾りをいつ飾るのかは、ご自身が住んでいる地域の風習に従うのがベストです。
分からない場合には、身近な親類や友人、人形店などに尋ねてみましょう。
雛祭り☆いつまで飾る?
雛祭りの飾りは、いつ飾るのかだけでなく、「いつまで飾るのか」というのも疑問に感じてしまうポイントですよね。
3月3日の雛祭りを過ぎれば、さっさと片付けてしまっても良いものなのでしょうか?
これについては、一般的には、「3月3日を過ぎたらすぐに片づける」という風習のところが多くなっています。
雛人形は、「早く片付けないと嫁に行き遅れる」なんて言い伝えもありますので、雛祭りが済んだら、できるだけ早く片付けてしまいたいものですね。
目安としては、3月中旬ごろまでに片付けてしまうと良いでしょう。
また、雛人形を片付けるのに最も良いとされているのが、啓蟄の日という日です。
この啓蟄の日は3月6日頃を指し、春の温もりを感じて、冬ごもり中の虫が外に這い出してくる頃という意味が込められています。
それから、雛祭りの飾りをいつ片付けるのかという風習についても、地域により違いがありますので、確認しておきましょう。
中には4月3日まで飾る風習がある地域もありますので、そういった地域では、風習に倣うようにすると良いですね。
まとめ
「雛祭りはいつ飾るのか、いつ片付けるのが正解か?」という疑問に対する答えは、一般的には立春から3月中ごろまでとなります。
ですが、地域柄も深く反映される古くからの風習ですから、地域の風習を知り、それに倣うようにするのが最もおすすめの方法と言えますね。
雛祭りをきっかけに、地域の方に「いつからいつまで飾れば良いのか?」など質問しながら、その地域に根付いた風習を感じてみるのも素敵です。