クリスマスといえば、イメージする曲の1つに稲垣潤一さんの「クリスマスキャロルの頃には」ですよね。
何気なく聞き流している言葉ではありますが、そもそも「クリスマスキャロル」ってどういう意味を持つ言葉なのでしょうか?
また、「クリスマスキャロル」という有名な小説があることが知られています。
この小説のあらすじは、どのような内容なのでしょうか?
そんな素朴な疑問の答えについて、調べてみました。
クリスマスキャロルの意味は?
クリスマスキャロルというのは、イエス・キリストの誕生に関する歌のことです。
キリストの誕生を祝い、様々な場面、逸話を歌詞にして歌っています。
キリスト教の教会では、クリスマス前、特にクリスマスイブにはよく歌われます。
「クリスマスキャロル」という歌があるわけではなく、クリスマス時期になると歌われる、クリスマスにちなんだ様々な歌が「クリスマスキャロル」と呼ばれるのです。
このクリスマスキャロルの「キャロル」というのは、元々は「祝歌」のことを指します。
収穫の時期などに庶民の間で歌われていた歌を総称したものが「キャロル」であり、宗教的な音楽のみを指す言葉ではありません。
ですが、クリスマスキャロルに関しては教会に属する歌というイメージが定着しています。
このクリスマスキャロルとクリスマスソングの違いが気になるところですが、これも明瞭ではありません。
一般的に日本でもよく歌われる赤鼻のトナカイなどの曲は、クリスマスソングと捉えられることが多いですね。
それに対し、「荒野の果てに」という曲は、クリスマスキャロルと捉えられることが多くなっています。
クリスマスキャロルの小説☆あらすじは?
クリスマスキャロルというと、もう1つイメージするのが、有名な小説です。
これは1843年に出版された歴史ある小説で、イギリスのディケンズという方が執筆した物語です。
あらすじは、エベネーザ・スクルージという商人が、クリスマスの夜をきっかけに改心する、というものです。
この商人は冷酷無慈悲で、血も涙もない人物として嫌われてきました。
そんなスクルージが、クリスマス前夜に事務所を閉めて自宅に戻ると、7年前に亡くなったはずの共同経営者マーレイの亡霊がやって来るのです。
マーレイはスクルージに、このままだと悲惨な人生を送ることになる、と諭し、人生を変えるために3人の精霊が出現すると伝えます。
その3人の精霊は、「過去のクリスマスの霊」「現在のクリスマスの霊」「未来のクリスマスの霊」です。
この3人の精霊に、世界中を飛び回ったり未来を見たりしたスクルージは考え方が変わります。
人が変わり、3人の精霊に感謝し、「ロンドンで1番クリスマスの楽しみ方を知っている人」と言われるようになります。
クリスマスキャロルという小説は、クリスマスに起こる奇跡を描いた、楽しめる、そして考えさせられる物語であると言えますね。
日本でも様々な出版社で訳された小説が出版されています。
クリスマスには読んでみたくなる小説の1つですね。
クリスマスキャロルの小説☆感想は?
クリスマスの夜の奇跡を描いた小説、クリスマスキャロル。
そんなクリスマスキャロルを実際に読んだ読者は、どのような感想を抱いているのでしょうか?
「彼が救われて良かった!
良い話で感動した!」
「ディズニーアニメの元となった本で、子どもの頃にはスクルージは悪い人だと思っていました。
けれど、大人になって読んでみると、スクルージは不器用なだけの人だったのかもしれないと感じます。
人の温かさを感じられる物語ですね。」
「歴史ある小説の1つで、昔の小説だから理解できるかなと思ったけれど、意外と読みやすくて良かったです。
メッセージ性もあるし、名作というのも納得です!」
など、内容に感銘を受ける感想が非常に多いですね。
さすが、歴史を超えて愛され続ける名作ですね!
まとめ
何気なく使っている「クリスマスキャロル」という言葉は、キリスト教で歌われるクリスマスの歌の意味だったのですね。
それから、クリスマスキャロルという有名な小説の存在を知らなかったという方もいらっしゃるでしょう。
意味を理解すると、またクリスマスの楽しみが1つ増えたような気がしますね。
あらすじを聞いただけでもワクワクしてくる小説、「クリスマスキャロル」を読んで、クリスマスに温かい気持ちを味わいましょう!