お盆は、亡くなった方が我が家に帰ってくると言われる大切な日です。
そのため、日本の多くの過程では、お盆に盛大なお供えをしたりしますよね。
ですが、このお盆のお供え、後始末に悩まされる方も少なくないのではないでしょうか?
確かに備えるのは楽しくても、仏さまが食べてくれるわけではなく、どうすれば良いのか分からなくなってしまいますよね。
そこで、そんなお盆のお供えの後始末について紹介していきます。
お盆のお供えの後始末☆お墓の場合
お盆には、先祖が眠るお墓にも出向き、お供えをする方も多いですね。
では、そんなお墓のお盆のお供えは、そのまま置いてくれば良いのでしょうか?
一見、お供えしてあるのだから持ち帰るのは先祖に対して失礼なのではないか、と感じてしまいますね。
ですが、実は正しいマナーでは、お墓参りの後には、お供えはきちんと持ち帰ることになっているのです。
なぜなら、これは亡くなった方が安らかに眠っているお墓を荒らしてしまってはいけないからです。
お墓は屋外ですから、食べ物を置いておけば、様々な動物や虫に狙われる可能性があります。
食い散らかされてしまうと、お墓そのものが荒れてしまいますね。
そのため、お盆のお供えも、お墓に1度供えた後には、すぐに持ち帰らなければなりません。
夏の暑い最中、置いておいても傷んでしまうだけですので、食べ物を大切にする、という意味でもきちんと持ち帰るようにしてください。 どうしてもすぐに持ち帰るのは気が引ける場合には、数時間程度お供えをして、後から片付けにくるようにすると良いですね。
周囲のお墓の方にも迷惑がかかる可能性があるので、後始末は必ずきちんと行ってください。
お盆のお供えの後始末☆仏壇は?
お盆のお供えは、特に仏壇がメインとして行われますよね。
では仏壇にお供えしたものは、そのまま腐るまで置いておけば良いのでしょうか?
もちろん、これはそういうわけでもありません。
例えば仏壇にはごはんのお供えを行いますよね。
これは、湯気が立たなくなったら下げて、いただくというのが本来の方法です。
仏様は、湯気を召し上がっているのです。
こうして早めに下げて、家族みんなで美味しくいただくことが、仏様に対しても失礼のない方法なのです。
それから、お盆には果物やお菓子をたくさんお供えするという家庭も多いでしょう。
これらも、1度お供えをした後には、家族や親類でわいわいといただくことで仏様も喜んでくれることでしょう。
傷んだ食べ物をいつまでもお供えしておくのも、仏様に対して失礼ですから、きちんと新鮮なうちに下げることを心がけましょう。
お盆のお供え☆食べられない場合は?
お盆のお供えは、食べ物については基本的に、無駄にならないうちに下げて食べてしまうのがマナーになります。
いくらお供えだからと言っても、やはり食べ物をムダにするというのは良くないことなので、これはきちんと守りたいですね。
ですが、お盆は真夏ということもあり、どうしても、予想外に腐ってしまったり、食べられないものも出てきますよね。
また、食べ物以外のお供え物もあり、どう後始末すべきか悩んでしまうこともあるでしょう。
そういったものに関しては、白い紙に包んで塩で清め、家庭ごみの1つとして処分してしまいましょう。
以前は川に流す、といった方法も行われてきましたが、最近では、環境問題などを考慮し、このようなことが行われにくくなってきています。
どうしても自宅で処分するのが難しい、気が引けるという場合には、お寺に持っていけば、お炊き上げをしてくれることもあります。 近所のお寺などで相談してみると良いですね。
まとめ
お盆のお供えの後始末は、マナーという視点でとても大切なことです。
環境問題、ごみ問題などが深刻化している現代だからこそ、きちんとマナーを守り、正しい方法で後始末をしておきましょう。
特に食べ物に関しては、できる限りムダにしたくはないですね。
まだ新鮮なうちに下げて、みんなでいただく、ということを忘れないようにしてください。