特に冬の寒い季節になって猛威を奮う食中毒と言えば、ノロウィルスですよね。
嘔吐や下痢、発熱などの症状が主になりますが、これらの症状だけでは病気を断定できず、検査を受けるということもあるでしょう。
では、そんなノロウィルスの検査の時間や費用はどのくらいかかるのでしょうか?
また、どんな方法で検査を行うのかもチェックしておきたいですね。
ロウィルスの検査の時間
ノロウィルスの検査の時間は、検査方法によっても異なります。
ですが、大抵の病院でまず実施されるのは簡易検査と呼ばれる方法になります。
この方法でかかる時間は、20分程度です。
20分で結果が分かるなら気軽ですね。
ただ、より精密な検査を行った場合、結果が出るまでには3〜5日程度の期間がかかってしまいます。
中には、この間にノロウィルスの症状が治まってしまうという方もいらっしゃるかもしれませんね。
この日数については病院によっても異なり、中には10日以上かかるというところもあります。
簡易検査で正しい結果を出すことができず、もし明らかな症状があるのに陰性となった場合は、精密検査を受けることになります。
精密検査を受けた場合には結果が出るまでの期間があるので、その間はできるだけ人と接触せず、安静に過ごすようにしてください。
期間が長くなると面倒に感じられるかもしれませんが、この病気は時として命に関わることもあるので、感染を拡大させないことが重要です。 そのためにも、期間中は自宅でゆっくり、ということを心がけましょう。
ノロウィルスの検査の費用は?
では、ノロウィルスの検査の費用はどの程度かかるのか、というのもチェックしておきたいポイントですね。
検査の費用についても病院ごとに多少の違いはありますが、簡易検査の場合は、大体3,000円〜5,000円程度となっています。 ですが、さらに精密検査を受ける場合には、1〜3万円程度の費用が必要になります。
精密検査は、決して気軽なものとは言えませんね。
このように検査が高額なのは、ノロウィルスの検査には、基本的には保険が適応されないからです。
ただし、3歳未満の小児と、65歳以上の高齢者には特別ということで、保険が適用され、よりリーズナブルに検査を受けることができます。
ノロウィルスで病院に行けば、検査だけでなく、診察・診断も受けることになります。
これらにも別途料金がかかりますので、その点も理解しておきましょう。
ノロウィルスの検査の方法とは?
意外と長い期間、高い費用がかかるノロウィルスの検査。
一体どんな方法で行うのだろう、という疑問も出てきますね。
これは簡易検査の場合は、検査キットを用いたものになります。
直腸に綿棒を挿して排便し、これを確認して簡易検査を行うという方法です。
ただし、排便が可能であれば、直接、便を病院に持ち込んで検査をする方法もあります。
ただし、ノロウィルスというのは小腸にあることが多いため、このような検査では正しい結果が出ないこともあります。
そこで行われる精密検査が、電子顕微鏡、リアルタイムPCR法、RC-PTR法と言われるタイプの方法です。
これらの方法では確実に陽性・陰性を判定することができます。
実はこのような検査方法で苦労してノロウィルスを見つけたとしても、特に治療方針が変わることはなく、何の意味もありません。
ただ、感染を広げないために会社を休む際の診断書が必要ということもありますし、中には高齢者、乳幼児のように重症化することがる方もいます。
ノロウィルスの感染を深刻化させないための検査ですので、必要性のない職業や立場の方なら、無理に受けることはないでしょう。
まとめ
ノロウィルスの検査の時間、費用、方法などを知ると、「お金も時間もかかるし、便を採取するなんて・・・」と感じる人も多いですね。 無理して受けなければならない検査ではありませんので、ご自身の状況をよく理解したうえで、それでも必要な場合のみ医師に相談してみましょう。