クリスマスらしいお花と言えば、やっぱりポインセチアですよね。赤いポインセチアは、それを見るだけで「もうクリスマスか〜」なんて気分になってしまいます。
では、どうしてこれがクリスマスの象徴になっているのでしょうか?例えば花言葉なんかはどうでしょう?そんな、ちょっと気になるこちらの植物について調べてみました。
ポインセチア☆花言葉は?
葉っぱのような花のような・・・そんな不思議な植物であるポインセチアが日本に持ち込まれたのは、明治時代のことだと言われています。
日本ではショウジョウボクと名付けられ、この日本名の由来は、お酒が好きで赤い顔が特徴の猩々という伝説の動物に似ているから。クリスマスとはかけ離れたイメージですよね。
ですがメキシコでは、「ノーチェ・ブエナ」という名称で呼ばれており、これには「聖夜」という意味が込められています。メキシコでは、古くからクリスマスにピッタリな植物として知られてきたのですね。
このポインセチア、赤の花言葉は、「私の心は燃えている」となっています。見た目が燃える火のような鮮やかな赤色をしていることから、このようになったのでしょう。
それから、「清純」という花言葉もあり、これは輝くほど鮮やかなポインセチアの色が清純のシンボルであると、メキシコの先住民に考えられたことが由来しています。
他にも、祝福や幸運を祈る、などの花言葉もあり、クリスマスという楽しい1日を象徴するにはピッタリな花だと言えますね。
ポインセチア☆クリスマスに用いられる意味
ではどうして、そんなポインセチアがクリスマスに用いられるようになったのでしょうか?確かに素敵な花言葉を持った花ではありますが、特にクリスマスとの関係性は理解できないですよね。そこでチェックしてみると、どうやらこれは、17世紀という古い時代に秘密があるようです。
ポインセチアの原産国はメキシコですが、このタスコ地方に住み着いたフランシスコ修道会の僧たちが、ポインセチアを見て、色や開花時期から誕生祭の行列に使用するようになりました。これは、赤が清純なキリストの血を、緑が農作物の生長を表していると考えられたためです。
ポインセチアの開花時期は11月〜3月にかけてで、最盛期を迎えるのは12月です。クリスマスを象徴するカラー、赤を鮮やかに発色し、しかもこの時期に最盛期を迎えるとなると、クリスマスのための花、と考えられるのも理解できますよね。
ポインセチア☆赤いのは花?
クリスマスの象徴と考えられるようになってから長い歴史を持つポインセチア。ですが、見れば見るほど分からなくなってしまうところがありますよね。
それは、これが花なのか葉っぱなのか、というところです。花言葉があるくらいだから、花なのでは?と思えてしまいますが、実際にはどうなのでしょうか?
実は、ポインセチアの赤くて大きな、まるで花びらのように見える部分は、つぼみを包んでいた葉っぱです。では花はどこにあるのかと言うと、これは葉っぱの中心部分を見てみると、黄色い小さな粒があることが分かります。花びらを持たない、ごく小さな粒が、この植物の花なのです。とても不思議な感覚の植物ですね。
ポインセチアは育てかたが難しく、また花が美しく鑑賞できるのは5〜7日程度と言われています。クリスマスに楽しみたいなら、ぎりぎりに購入しないと、早くから買って飾っておいても、当日には枯れてしまうかもしれません。
デリケートで、なんだか面白い生態の植物、ポインセチア。毎年、クリスマスには神聖な植物として、飾りたいものですね。
まとめ
ポインセチアの赤には、素敵な花言葉があり、またクリスマスを象徴する様々な意味も込められているということが分かりました。
クリスマスになると、あちこちで見かける植物なので、こんなちょっとした豆知識でも、知っておくと役に立つかもしれません。
デートの時の話題にしたり、子供たちに語ってみたり・・・クリスマスをより深く楽しむためにも、ポインセチアの知識も頭の片隅に置いておいてみてください!