インフルエンザが大流行する冬頃になると、長い期間休まなければならない、この感染症にかかるのを防ぐために、多くの方が予防接種を受けますよね。 そんな予防接種ですが、様々な疑問を抱いている方が少なくありません。
例えば、インフルエンザの予防接種後運動をするのはなぜダメなのか？
だったらいつから良いのか？
といった疑問ですね。
そこで、そんなインフルエンザの予防接種の後に行う運動がもたらす恐れのある影響を紹介していきます。
インフルエンザの予防接種☆運動はなぜダメ？
インフルエンザの予防接種後運動をするのはダメ、というのは、昔から常識のように囁かれてきたことですよね。
インフルエンザに限らず、「予防接種を受けたら運動はしてはいけないもの」と考えてきた方も多いでしょう。
では、そもそもなぜ、予防接種を受けたら運動はしてはダメなのでしょうか？
これは、予防接種が持つ役割が関係しています。
まずインフルエンザの予防接種というのは、不活性化させたインフルエンザウイルスを体内に入れて、免疫を作るという方法で行われます。 ですが、この時に体が疲れた状態だと、せっかくワクチンを接種しても、うまくインフルエンザ抗体を作りだすことができないのです。
つまり、せっかく予防接種を売ったのに無意味になってしまう恐れがあるというわけですね。
これまで「予防接種後に運動をしたけれど、特に体調に異変が無かったから平気」と考えてきた方もいるかもしれません。
確かに体調に異変が出ないというケースが大半ですが、それでも気づかないところで、「予防接種の効果が出にくい」という重大な問題が起こっていることに気付きましょう。
また同時に、運動をすることは体に多少の負担を与えることになります。
予防接種により副反応が現れる可能性もありますので、受けた当日は安静にしておいた方が安心、ということからも、予防接種後の運動は控えるべきと言われていますね。
インフルエンザの予防接種☆運動はいつからOK？
では、そんなインフルエンザの予防接種、運動はいつからOKになるのでしょうか？
これについては、「予防接種の当日は運動を控えるべき」と言われていますので、翌日になればOKと考えて良いでしょう。
理想的なのは、接種後24時間経過してからです。
予防接種というのは、副反応が起こるリスクがあります。
この副反応の多くは、受けた後、24時間以内に起こる傾向があるので、24時間は安静にするのが安心です。
ですが、何かスポーツをしている方や「毎日体を動かさないと気が済まない！」というような方は、翌日からなら、運動をしても特に大きな問題はないでしょう。 不安な場合は、医師に相談してみましょう。
そもそも、インフルエンザの予防接種後に控えるべきと言われている運動ですが、これは例えばジョギングや水泳、ジムなど、激しい運動を指しています。 例えば「一駅歩く」などの運動程度であれば、大きな問題にはなりにくいですね。
そのため、そこまで神経質になる必要はありません。
当日は安静が必要ですが、翌日からウォーキングなどの軽めの運動をするのは安全性が高いと考えて良いでしょう。
ただし、ジム通いをしているような方は、もったいなくても24時間はお休みするのが理想ですね。
インフルエンザの予防接種☆運動は受ける前もダメ？
では、そんなインフルエンザの予防接種、運動は受ける前でもダメなのでしょうか？
これについては、実は特に大きな問題はありません。
例えば朝から水泳をしてきて、午後からの時間帯でインフルエンザの予防接種を受けるという方法なら、体に影響する可能性は低いと言えます。
ただし、注意しなければならないのは、予防接種の直前の運動です。
激しい運動をしたら、できるだけ、1時間程度は休憩をしてから受けるようにしましょう。
ダッシュで病院を訪れ、そのまま予防接種を受ける・・・
こんな方法では、直後の運動と同じように、抗体が作られにくくなるなどの問題が起こってくるかもしれません。
そういったことのないよう、時間に余裕を持って病院を訪れ、気持ちも身体も落ち着けた状態で受けるようにしてみましょう。
平常時と同じ状態の体で予防接種を受ける、というのが理想的な方法ですね。
まとめ
インフルエンザの予防接種、運動が影響するのは、特にその効果であることが分かりました。
激しい運動はもちろん避け、当日はできるだけ安静にして体をゆっくり休め、体調を万全に整えて副反応のリスクを軽減することが大切ですね。 運動を含め、予防接種に関して何か不安な点、疑問などがある場合には、医師に気軽に相談してみましょう。